中高一貫(六年制普通科)

卒業生インタビュー

赤松憲光

赤松憲光 昭和60年度卒業飛鳥クルーズ第13代船長

ここ最近、様々な分野で日本の元気がないと言われていますが、一方、スポーツやビジネスをはじめとした若い世代の方々の活躍は本当に目覚ましいものがありますね。
周りを見てもしっかりと自分の目標を持って人生を歩んでいる方が多いな、と感心します。そして、皆さんの目は世界に向いている気がします。この流れについていきましょう。
これからさらに日本を元気にするために、皆さんの若い力が必要と思います。
どうか中学、高校と短く貴重な時間の中、千思万考するのもよし、自身の目標を見つけ社会に出る準備をしてください。そして何よりも楽学の精神のもと、大いに充実した学校生活を楽しんでください。これから皆さんが日本で、さらに世界で活躍されることを願っています。

ラモス マウロ武尊馬

ラモス マウロ武尊馬 令和2年度卒業九州大学 理学部 生物学科 在学

僕は今ようやくスタートラインに立ったところです。
ここにたどり着くまでに様々な困難もありましたが、それ以上に僕は周りの方々に恵まれていたと思います。まずは学園の先生方。通塾しなかった僕にとっては学校の授業が全てでした。中学の時から高校課程を見据えた授業をしてくださった先生方には感謝しかありません。
「日中韓青年文化フェスティバル」へ日本代表メンバーの一人として北京へ派遣していただき、各国の仲間とAIについて議論を重ねるという貴重な体験もさせていただきました。また、小学校の頃から学校外で続けてきた研究や活動を通して、多くの尊敬する先生方とのご縁をいただき、生物の知識だけではなく人としてどうあるべきかも学ばせていただきました。
感謝しても感謝し切れません。

山元彩菜

山元 彩菜 令和2年度卒業近畿大学 薬学部 医療薬学科 在学

海外の姉妹校やカンボジアの寺子屋や病院を訪問し、色々な体験ができたこと、また、「ユネスコスクール交流会」や「未来ミーティング」など、校外の多彩な研修活動を通して、世代を超えた様々な考えを持った方たちと交流できたこと、それらは私自身の成長に直接つながったという実感があります。
私立高水ならではの特徴を活かして、私は色々な方と知り合い、大きな財産を得たと思います。
大学では勉学は勿論ですが、ボランティア活動などを通してより多くの方と交流し、自分を高めていきたいと思っています。この先薬剤師という仕事は、努力を求め続けられる仕事だと思いますが、常に向上心を忘れず、沢山の方に寄り添っていけるよう努めたいと思います。

澄井 怜皇

澄井 怜皇 令和元年度卒業山口大学 医学部 医学科 在学

高水は中高一貫校ということもあり、生徒間はもちろんのこと、生徒・教師間も仲が良く、学校全体が強い信頼関係で結ばれていると思います。
そのため、勉強で分からないことがあっても気軽に質問できますし、先生も自分の時間を割いてまで熱心に指導してくださいます。また、先生方の知識は大変豊富で、説明も丁寧で分かりやすいため、より理解を深めることができ、学ぶことに対する意欲も高めることができました。
僕の成績からしてみれば国立の医学部医学科は無謀な挑戦だったにもかかわらず、学校の全面的なサポートにより、無事合格することができました。この人なら任せられる、頼れると思われるような医師を目指して、これから先もずっと学び続けたいと思います。

豊田ゆき乃

豊田 ゆき乃 令和2年度卒業防衛大学校 人文・社会科学専攻 在学

私の将来の夢は防衛駐在官になることです。防衛駐在官とは、諸外国にある日本大使館に駐在し、防衛に関する事務に従事する自衛官のことです。
高水はユネスコスクールとして英語や国際理解教育に力を入れています。私はオーストラリアの姉妹校との交換留学、カンボジアメディカルスタディツアーや全日本模擬国連大会など、在学中、将来の夢につながる経験をたくさんすることができました。そのお陰で、視野が世界へと広がると同時に、人生観や物事に対する考え方を変える素敵な人たちに出会うこともできました。
六年制普通科は他校と比べて生徒数は少ないかもしれないけれど、一人ひとりに巡ってくるチャンスは非常に多かったと思います。

浦野 優成

藤森 大志 令和元年度卒業大阪大学 薬学部 薬学科 在学

高校生活を振り返ると高水の学習環境は非常に恵まれていたと改めて思います。
受験において環境は自分の意識を高める上で何より大事です。先生方は親身になって生徒のことを考え、毎日質の高い授業を展開して下さいました。そして、周りには学習意欲の高い生徒が大勢いました。中一から6年後の入試を見据えて、ライバル同士互いに高め合えたことは中高一貫校ならではの強みだと思います。またOB・OGの方々から伝わる入試の過去問とともに、長い間培われた先生方の受験指導のスキルの高さは、学園の歴史の厚みさえ感じました。
そのお蔭もあり、まずは無事に志望校に合格することができました。しかし、まだ薬学の仕事に携わりたいという夢への第一歩を踏み出したにすぎません。将来は研究職に就き、新薬の開発に携わるという高い志を抱いて、これからも精進していきます。

浦野 優成

浦野 優成 令和元年度卒業九州大学 農学部 生物資源環境学科 在学

私が高水の6年間で感じたことと言えば、私立かつ少人数であることのありがたみです。
私は、高校時代に「科学の甲子園」の県大会で優勝し、全国大会出場を果たしました。この大会を勝ち抜くためには、理科や数学の筆記試験で点数を稼げることはもちろんですが、応用技能を問われる科学及び競技実験で力を発揮することが不可欠です。特に科学実験は、本番当日に内容を知らされるため、実験慣れと柔軟な思考力が試されました。日頃から実験の機会をたくさん与えてもらえたのは、生徒の個性を重んじる私立だったからだと思います。
また、少人数クラスのため、とにかく徹底的な個別指導をしていただけました。各教科の先生方は生徒の能力をよく把握され、それぞれに見合った課題を与え、質問にも丁寧に答えてくださいました。お陰様で自分の能力をとことん伸ばすことができたと思っています。

森脇 奈々

森脇 奈々 平成27年度 卒業青山学院大学 総合文化政策学部 総合文化政策学科 卒業 / (株)Mizkan 勤務

私が高水で過ごした6年間で学んだのは、自ら考え行動する大切さです。高水では、自分がやりたい!と思えば何にでも挑戦できる環境が整っています。先生方は常に私たちを見守り、背中を押してくださいます。
在学中、外務省主催のかけはしプロジェクトへの参加を始め、ユネスコ部や生徒会での活動など、様々なことに挑戦する機会をいただきました。その中で「やらされている」ではなく「やりたいからやる」という意識を持って行動することで、より多くの学びを得ることができました。
この経験から大学でも、海外住居建築支援ボランティアや、食品コンサルティング会社での長期インターンシップなどに積極的に取り組み、自分の可能性を広げることができました。そして現在は、食品メーカーに勤めています。心と体の両面から一人でも多くの人の笑顔と健康に貢献できるよう、高水での学びを活かしてこれからも挑戦を続けたいです。

村上 玲維

村上 玲維 平成30年度 卒業東京学芸大学 教育学部 在学

高水での6年間は、自分を深く見つめる日々の連続でした。勉強、部活、中学生徒会、模擬国連、カナダへの短期留学、里山再生事業での活動を通じて自分のやりたいこと、心が揺さぶられる瞬間に気付くことができました。もちろん、高水にしかないと思う苦悩もありました。しかしその苦悩を経て、自分の目標を見失わずに突き進んでいく術を身につけられたのだと考えています。
父が高校教諭、母が外国人であることから、‘人をつくる’‘国と国とをつなぐ’という2つのテーマが私の中にはあります。しかし、人が育つのは自然の中、地域の中、家庭の中かもしれない。学校の役割は実は限られているのかもしれない。それでも、学校にしかできないこと、私にしかできないことがあると信じて、試行錯誤を繰り返す大学生活、さらに人生であるようにしたいと胸を熱くしています。

豊田 ののか

豊田 ののか 平成26年度 卒業慶應義塾大学 法学部法律学科 在学

高水は、自分を限りなく成長させてくれる場所です。中学校に入学したとき、今の自分を誰が想像したでしょうか。まず、高水には求めればいくらでも与えてくれる先生方と、きめ細かな学習カリキュラムによる整った学習環境があります。
それに加え、生徒会活動や楽学祭、百人一首大会など、高水にしかない伝統行事により学力だけでなく人間力も鍛えられました。これらを通して今の自分があると感じています。
現在、私は高校生のときからの夢である法曹の仕事をするために、法学部で法律を学んでいます。法曹の仕事は、人との関わりが不可欠です。単に法律の知識や学力以上に人間力が必要です。高水で培った人間力をさらに伸ばすために、大学でもゼミやサークル等で代表を務めるなど積極的に活動しています。

上村 祥太

上村 祥太 平成30年度 卒業九州大学 薬学部 在学

高水高校での生活を振り返ると、受験はもちろんのこと、科学の甲子園や英検など、困難なことへの挑戦の連続でした。
特に、科学の甲子園では全国大会に出場し、非常に高いレベルの凌ぎ合いを経験すると共に、そこで様々な人と関わりを持てたことが、大会終了後の受験勉強のモチベーション維持に大きく繋がったと思います。
高水での様々な挑戦を通して得た経験を大学生活やその後にも活かしていきたいです。
大学では薬学を学ぶと共に、現状の薬学界においてどのようなものが求められているかを知り、将来的には、自分の専攻する分野そのものを発展させることができるような研究者になる、または、薬学の面から社会に貢献できるような会社を起業したいと考えています。

宮本 麗

宮本 麗 平成20年度 卒業明治大学 情報コミュニケーション学部 卒業 フォトジャーナリスト

自らを信じる力、それが学園生活の中で培われた一番大切なものです。落ちこぼれ気味で、課題もろくにやってこない私に、当時担任だった河村先生が課したのは、毎日なんでもいいから十分間勉強してくる、十分間ノートでした。
最初はいやいやテキストの問題を数問提出していたのですが、そのうちに疑問点や興味が湧き、時には数時間かけて製作した立体図形を提出したこともあります。結果、中学卒業前の定期考査では苦手な数学で上位5位以内に入る事が出来ました。
現在はドキュメンタリー写真家としての独立を目指し、アシスタントとしてネパールやインドネシアの村々での取材を続けています。時には困難な現場もありますが、いつも自分を信じ、諦めずにやり続ければいつか形になるという経験を原動力に、これからも挑戦していきます。

岡本 幸樹

岡本 幸樹 平成30年度 卒業岡山大学 工学部 在学

高水は中高一貫学校という事もあり、中学生から入学した自分は、卒業後でも連絡を取り合う事が出来るほどに友達と親しい関係になれました。学校は勉強するのは当たり前のことですが、友達と仲良くなるという事も非常に重要な事だと思います。もっと言うなら頼れる仲間がいる学校こそ本当の学校だと思います。
高校時代、部活は長唄三味線部に所属していました。弾くうちに不思議なほど熱中していました。定期的に演奏会などを開催していたので、長時間にわたる集中力と大人数の前でもやれるというメンタルが身につきました。
これから大学生となりますが、2年生の後半の時期にあるコースの選択で未だに悩んでいます。焦らず時間をかけて将来何をしたいのかを考えてコース選択をしたいです。

豊田 陸 平成29年度卒業

豊田 陸 平成29年度 卒業東京大学 理科Ⅰ類 在学

高水はいろいろな経験を与えてくれる学校だと思います。その中で最も私のためになったのは、百人一首大会と吹奏楽部での活動です。友だちとカルタに本気で取り組んだ中学時代の経験。また、理不尽なことに対して自分なりの折り合いのつけ方を学んだ部活動の経験。共通しているのは楽しいからもっと楽しくしたいという思いでした。
楽しむべき時は全力で楽しみ、気の進まないことにどう対処するかしっかり考える。このことは、受験勉強を進める上でも特に苦手分野の対策に大いに役立ったと思います。
進学後はとにかく密度の濃い時間を過ごしたい。3年次以降の学部専攻は、物理学科と建築学科の間で揺れていますが、いっそのこと両方頑張ればいいのではないかと考え始めています。

村上 愛 平成24年度卒業

村上 愛 平成24年度 卒業リンデンウッド大学 小学校教育学部 学士修了 / Discovery Elementary School (アメリカ) 勤務

どんな環境に自分を置くかということは人生において重要なことだ。それは自らのアイデンティティーの創造につながると思う。発展途上国の教育に携わりたいという夢のため、私はアメリカの大学で小学校教育を学んだ。渡米する前から覚悟はできていたが、英語による授業についていくことはイバラの道だった。夢をあきらめるなと幾度も自分に言い聞かせる日々が続いた。
現在はアメリカの小学校に勤務している。これらの環境は必然と私に様々なことを学ばせ、私の夢の後押しをしてくれる。そんな経験の中で、中南米のとある国に私のパートナーと自分たちの学校を作りたいという新たな夢ができた。
高水も私の選んだ環境の一つだ。切磋琢磨する仲間がいて、新しい興味を抱かせてくれる機会もある。留学前の相談にのってくれたのは高水の先輩だった。発展途上国に興味を持った原点も高水のユネスコ部だった。高水での充実した日々は今でも鮮明に覚えている。

松永希子 平成29年度卒業

松永 希子 平成29年度 卒業慶應義塾大学 文学部 在学

部活動、生徒会、ピアノコンクール、英語スピーチ、カナダへの短期留学など、私の高水体験は本当にバラエティーに富んだものでした。そのどれもが成長の糧となりましたが、進路決定の決め手となったのは模擬国連です。2回目の大会が終わった時、私は日本語でも英語でも自分の考えをはっきりと分かりやすく伝えられる人になりたいと強く思いました。
世界は複雑怪奇です。多くの課題にあふれています。でも私自身がそれをどう捉え、表現するかで世界は違う姿を見せてくれます。私というフィルターを通すことで、悲しみは喜びに変化するかもしれません。そんな感動を与えられる文章を書けるようになることが今の私の目標です。
大学では、教養を高め英語を極めると共に、教育における音楽のあり方や社会的影響力の強いキャッチコピーについて研究したいと考えています。

山本 周平 平成25年度 卒業

山本 周平 平成25年度 卒業九州工業大学 工学部 電気電子工学科 電気コース 在学

留学先はアメリカ。現地の学生とコンビを組んで漫才をしたところ、それが受けたのか、アメリカの高校生に「日本文化」を伝えるボランティアの話をいただきました。以来Skype上ですが、月に一度のペースで、もう2年間続いています。
付中の理科同好会は私の進路を決定づけました。そこでロケットを作製し、飛ばすことが面白くなって工学に興味を持ったからです。また、中高と英会話部に居座り続けたおかげで、外国人とコミュニケーションできるようになって、英語を操る楽しさに目覚めました。初めて漫才を披露した時の感動は私の宝物です。友人とコンビを組んで出場した文化祭の大ステージで私たちはスターとなりました。
高水在学中、どの瞬間を切り取っても、そこには素敵な先生、先輩、そして仲間がいました。その方々と過ごした時間は、他では経験できない思い出となり、今、私の人生の歩みを照らし、助け、導いてくれています。

田中 夏子 平成18年度 卒業

田中 夏子 平成18年度 卒業(横浜国立大学経営学部 卒業 / 南カリフォルニア大学 公共政策大学院 修士課程 在学)

 高水を卒業して10年が経った今アメリカにいるとは、在校当時は思いもしませんでした。横浜の大学を卒業後、東京のコンサルティング会社で昼夜なく働く毎日を送り、現在はロサンゼルスにある公共政策大学院で再び学生の身です。世界各国から集まった猛者たちと切磋琢磨する日々です。
 私が今こうしてチャレンジを続けていられるのは、たくさんの“いい人”に出会ってきたからです。彼らは、立ちはだかる壁を前にもうダメかもしれないと思う私に対し、大丈夫越えられるよ!といつも私以上に私のことを信じてくれました。高水の先生、友人もそうです。先生方は私の可能性・成長・将来を信じ、辛抱強くご指導くださり、友人たちは一緒に悩み語り合い、背中を押してくれました。
 いい人たちと共に成長できる高水での時間は、目まぐるしく変わる現代社会をたくましく生き抜く力を育んでくれることでしょう。後輩の皆さんには、この濃密な時間をじっくりと味わい、各々の道へ羽ばたいていってほしいと願います。

佐崎元子  平成28年度卒業

佐崎元子 平成28年度卒業立教大学 文学部 英米文学科 在学

私の高水でのいちばんの思い出は部活です。付中3年のときに参加したユネスコのイベントがきっかけで、高校時代はユネスコ部に所属しました。ユネスコ部の特徴は、積極的に学外の研修会に参加し、他校の高校生はもちろん、大学生やときには社会人と一緒に活動したり交流したりできることです。私は部活動を通じて多くの人に出会い、出会うことで世界を広げていくことができました。体験が人を変え、大きくすることを学びました。
そしてこの部活によって国際的なことに興味を持ち、もっといろいろな世界を知りたい、いろいろな人に出会いたいという気持ちが強くなって今の進学先を決めました。
大学のユネスコでは横の関係がより広くなり、できることの幅が広がると思います。大学では今まで以上に多くの人と共に活動し、国際問題やボランティアについての意識を共有していきたいです。

上村兆継 平成元年度卒業

上村兆継 平成元年度卒業シドニー工科大学 教育学部 準修士課程 修了/Lumen Christi Primary School(オーストラリア)勤務

私は現在、オーストラリアで教員をしていますが、卒業式のシーズンには決まって母校高水のことを思い出します。六年間ハンドボール部で汗を流し、中学の時に岩国市大会で優勝、高校時代には県ベスト4に入ったこと。夏休みなのに出勤して課外授業をしてくだった先生方のこと。高水での充実した日々は宝です。
私は、高水の六年制で鍛えられたおかげで今の自分がある、と自信を持って言えます。アメリカの大学およびオーストラリアの大学院で目標に向かって勉学に励んでいる時、学園のモットーである「楽学」が私を支えてくれました。また、六年間の部活動で培った体力・精神力も、異国の地で生活していく上でずっと活きています。
卒業後も気兼ねなく母校を訪れ、お世話なった先生方と旧交を温めることができるのも高水ならでは、でしょう。「楽学」の精神をオーストラリアの子どもたちに伝え、日豪両国の相互理解に貢献していきたいと思います。

石田祐也  平成28年度卒業

石田祐也 平成28年度卒業慶應義塾大学 理工学部 学問1 在学

高水でぼくらは仲間と出会いました。卒業した今、ぼくらは特別な関係の者たちになったと確かに言えます。
例えば、中学2年のときに、クラス全体で合唱コンクールに参加したことがあります。それまで高水はこのコンクールに出たことはなかったのですが、その時の勢いでぼくらは出ることに決めてしまったのです。当然、歌うことを嫌がる人がいたり、歌っても声が小さい人がいたりと様々な困難がありました。しかし、それらを乗り越え、見事にやりきったときの感動は言葉になりませんでした。生徒の自主性は同時に生徒自身が責任を取るという覚悟を伴います。それは仲間でないと背負い切れないのではないかと思います。
私は大学では自分の視野を広げるために留学したいと考えています。必要となる外国語の学習に努めると共に、物理学科で生物物理学を学んで生命活動に対する理解を深め、将来は脳科学の研究に携わりたいと考えています。

藤重光生  平成27年度卒業

藤重光生  平成27年度卒業大阪大学 法学部 在学

大学合格を勝ち取るために一番大事なこと、それは主体性だと私は思いました。それこそが高水の6年間で得られた最大のものでもあります。高水は自由度の高い学校だと言われますが、自由だから主体性が育まれるわけではありません。勉強の指針は自分で立てる必要があること、そして、特に受験勉強においては自分で考えたオリジナルの勉強法が最も効果を発揮するということを教わりました。私は1年間浪人しましたが、高水で培われたこの主体的に考える能力が自身の勉強法に対する自信につながり、出口のないトンネルを進むような、不安に満ちた浪人生活を乗り切ることができました。
 若者こそ最も政治に興味を持つべきだと考えています。大学では政治学を専攻し、現在の若年層に顕著な政治参画率の低下という問題に積極的に取り組んでいきたいと思っています。

奈良 勇輝

奈良 勇輝 平成27年度卒業一橋大学 法学部 在学

 高水の良いところは自分の視野を広げる活動のチャンスが充実していることです。私は中学の時からユネスコスクールの活動に参加し、多くの方と関わり、様々な価値観を体感することができました。
 特に2年連続で選抜された模擬国連大会では、全国の高い意識を持つ高校生たちと出会い、大いに刺激を受けました。彼らに負けてなるものかという自負心と緊張感が、勉強への意欲を駆り立てる原動力となりました。
 大学では国際法を学び、将来は外交官になりたいと思っています。緊迫度を増す国際情勢の今日、テレビの前で愚痴をこぼすだけでは何も始まりません。自分に何ができるのかと主体的に考え、具体的な行動を起こすこと。高水で学んだことです。これからもモチベーションを高く保って、自分の使命を果たすことで学校へ恩返しをしたいと思っています。

重田 真輝 平成25年度卒業

重田 真輝 平成25年度卒業大分大学 医学部 医学科 在学

 医学科に入学早々、病院内での実習があり、私はあらためて人の命を預かる責任の大きさを感じました。しかしそれと同時に、医師としての道を歩み始めたことがうれしく、誇りにも思う私がいます。
 私は幼いころから、人の役に立つ仕事をしたいと思っていました。また高校時代はユネスコ部に所属したことで、高校生は元より地域の人たちも含め多くの方々と関わる機会を得て、いろいろな体験を経る中で医師になりたいと考えるようになりました。しかし現実は厳しく、浪人を経験しました。浪人したからといって合格する保証はどこにもなく、不安におそわれることも度々ありました。そんなときは高水の先生方に相談して、なぜ自分は医師になりたいのか、原点に帰るようにしました。
 将来は気軽に相談してもらえる、そして患者さんの気持ちに寄り添っていける医師になりたいと考えています。

岩重 早織 平成22年度卒業

岩重 早織 平成22年度卒業 中央大学 経済学部 経済学科 卒業 / 丸紅株式会社 勤務

 高水での6年間は、仲間と共にひたすら部活動に打ち込む日々でした。部活動ばかりで決して成績が優秀ではなかった私の進路について、先生方はいつも親身になって一緒に考えてくださいました。
 大学では、部活動のマネージャーとして、また映像分析を研究テーマに掲げてスポーツ競技に打ち込む方々をサポートしました。サポートの立場にありながら、逆にたくさんの方々に支えられていることを学んだ学生生活でした。こうした経験を通して、社会を根幹から支える仕事をしたいと考え、現在は総合商社で働いています。どんなに小さなことでも「今やっていることが会社や社会のどこに繋がっているのか」を常に意識しながら、誰かのために動いていたいです。様々な経験ができるチャンスと自分の可能性を広げられる環境を与えてくれた母校高水が今も私の誇りです。

小野本 壮志 平成24年度卒業

小野本 壮志 平成24年度卒業慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 在学

 高水での6年間は、最高の仲間に囲まれ、受験、部活、そして一つ一つの行事に全力で取り組み、忘れられないあつい日々が過ごせました。高水の良さの一つに自主性があります。自由度の高い高水では一つ一つのことに全力で取り組む環境は整っています。行事を運営するだけでなく、全力で参加することも関わり方の一つです。
 私は運動会で仮装を極めたり、修学旅行で先生方へのサプライズプレゼントを企画したり、とことん自由にやらせてもらいました。今では最高の思い出です。自主的に取り組むことによってどんなことも楽しくできるし、可能性も広がるということを高水の6年間で学ぶことができました。
 高水で身につけたのは、まさに人生の処し方かと思っています。今の姿勢を大事にして、大学では機械工学を基礎からしっかり身につけ、将来は宇宙工学を専攻して宇宙産業に関わりたいと思っています。

松井 優美江  平成27年度卒業

松井 優美江 平成27年度卒業 広島大学 教育学部 初等教育教員養成コース 在学

 高水で過ごした6年間は本当に充実していました。特に、高校生の時は受験勉強に部活、そして習い事や模擬国連への参加など忙しい毎日でした。全てを両立させることは難しく、悩んだこともありましたが、そんな私を優しくサポートしてくださった先生方のおかげで投げ出さずに頑張ることができました。
 そんな中、私のそれまでの様々な経験を活かせる職業に就きたいと思い、小学校教員を選びました。小学校教員という職業は決して楽なものではないと思いますが、高水在学中に培った精神力で真正面から教育の課題に取り組んでいきたいです。そして、子どもたちにあきらめずに最後までやり遂げることの大切さを教えていけるような教員になりたいと思います。

好中 奈々子 平成26年度卒業

好中 奈々子 平成26年度卒業慶應義塾大学 文学部 在学

 小6の時、付中の入学説明会に参加し、そこで高校生が国連の旗のついた壇上でスピーチをしているスライドを見ました。カッコいいなぁと憧れの気持ちで入学しました。付中時代、高校ユネスコ部の先輩がカンボジア・スタディツアーから帰国し、そのプレゼン報告を見ました。そのとき、「私も高校生になったら絶対ユネスコだ」と心に決めました。
 いつも先輩方の背中を追いかけてきたように思います。中学生の時から身近に先輩を見て自分の高校生活を具体的にイメージできたことが、高校でのたくさんの挑戦に繋がりました。受験期には、先生の紹介で志望校の先輩から受験対策のアドバイスをいただく機会を得て、高水ならではの卒業生との繋がりも感じました。
 大学では、高水ユネスコ部で出会ったESD(持続可能な開発のための教育)という考え方を普及する研究をしたいと考えています。今後も人から学ぶ姿勢を大切に、挑戦を続けたいです。

高橋 央史 平成13年度卒業

高橋 央史 平成13年度卒業國學院大学 法学部法律学科 卒業 司法書士

 司法書士事務所には、借金の返済に困っている方や相続問題で悩んでいる方、認知症の家族を抱えた方など、様々な相談者が訪れます。そのような方々の相談に応じ、適切な助言や法的手続きを代わって行うことで、依頼人の権利を護ることができるのが司法書士という職業です。
 現在では重責を担う職に就いている私ですが、元々は真剣に物事に取り組むことができない性格でした。高水入学当初から大学受験直前まで、考査の成績は常に下から何番目、進学どころか進級もままならない、という状態だったかと思います。ですが、そのような自分を変えてくれる環境が高水にはあり、変わった自分に本気で付き合ってくれる恩師、友がいました。
 ずいぶん時間がかかりましたが、現在の職業に自分を結び付けたものは「高水」に間違いありません。皆様も是非、高水で新しい自分を見つけ、夢ある未来を切り開いてください。

小川 由華 平成18年卒業

小川 由華 平成18年卒業日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 卒業 
上野動物園 飼育展示課 動物病院係 勤務

 高水は先生と学生の距離がとても近かったように思う。例えば、中高と放送部に所属し、みんなでワイワイしながら、先生方を巻き込んで映画作りに熱中したことは一生の思い出だ。もちろん、今もその頃の先生や仲間たちとの交流は続いている。
 そして、高水で個人的におすすめなのは、充実した図書館で、司書の先生も私の興味のありそうな本をよく紹介してくださった。その本たちのとの出会いが、獣医師を目指すきっかけになったと思う。
 現在は上野動物園で働いている。先輩獣医師に付き、飼育や事務の方々と協力しながら動物の健康管理、園内の衛生管理などをする仕事に携わっている。意識の高い方々と、たくさんの動物たちに囲まれて毎日がとても充実している。いずれは、大学で研究した繁殖学を含む獣医学的な知識を、動物園から希少野生動物の保全の現場に生かしていくことも私の夢である。

石原 瞭 平成25年度卒業

石原 瞭 平成25年度卒業慶應義塾大学 理工学部 学門3 在学

 高水の6年間で得た一番大きいものは、「したいと思ったことを実行する行動力」だ。
 私は中学時代には理科同好会に所属し、ロケットや気球を上げ、高校時代には漫才コンビを組み、毎年、楽学祭でライブを行った。今思えば、このような自由な学生生活を送れたのは、自分にチャレンジする機会を与えて下さった先生方、その協力を惜しまなかった友人たち、そしてやる気のある生徒を後押ししてくれる高水独特の雰囲気があったからだと思う。
 化学を本格的に学びたくなったのは、理科同好会で培った自然科学に対する興味と、漫才のステージから見た観客の表情からだった。ステージから見た観客席の暗がりには、観客たちがとびきりの笑みを浮かべており、思わず鳥肌がたってしまったのを今でも鮮明に思い出す。笑顔?一見化学とは無関係みたいだが、化学は新たな素材や物質を作り出し、漫才とは少し違う方法で人々に笑顔をもたらすのだ。

貞時 亜衣 平成13年度卒業

貞時 亜衣 平成13年度卒業山口大学 経済学部 卒業 公認会計士

 引っ込み思案で無口な子であった私は、高水に入学したとき自分を変えることを心に決めていた。目の前にあることを何でも全力投球してみた。勉強はもちろん、クラブ活動や生徒会、百人一首大会を始めとする高水独自の行事…気付けば、沢山の友達が出来、6年間の思い出の詰まった写真は数えきれないほどになっていた。
 大学では職業会計人コースのモニター生となって、3年間頑張って合格を手にした。広島の大手監査法人に就職し、企業の台所事情を肌身に感じることが出来た。公認会計士協会の活動や卒業大学で後輩たちへのセミナーも経験した。
 仕事柄、年上の方と交流する機会が多く、色んな場所で高水出身の先輩方と出会い、過分なお気遣いを頂戴している。ある大先輩から素敵な言葉を頂いた。「うちらは同じ校歌を歌った仲。この縁を大切に温めておきましょう。」いつか、私もこの言葉を後輩にかけたいと思う。

藤永 晃弘 平成24年度卒業

藤永 晃弘 平成24年度卒業山口大学 医学部 医学科 在学

 医学部に入ることは、医師になるための通過点に過ぎません。しかし、大学受験が私に大切なことを教えてくれたことも確かです。
 浪人の2年間は試練の時でしたが、私は出口の見えぬ長いトンネルをひたすら歩み続けることができました。なぜなら、家族や友人たち、先生方のためにも合格したいという気持ちが強かったからです。自分のためだけでなく、応援してくれる人たちのためにする努力は、辛くても続けられることを学びました。中でも中高六年間を一緒に過ごした友人たちの応援は、本当に励みになりました。高水は、私の人生のかけがえのない友人たちとの出会いの場を与えてくれました。
  医師という職業への挑戦は始まったばかりですが、応援してくれる人たちのためにという気持ち、そして支え合うことの大切さを忘れず、憧れの医者になるため次なる努力をしていきます。

梶原 和博 平成22年度卒業

梶原 和博 平成22年度卒業横浜国立大学 理工学部 建築都市環境系学科 在学

 思い返せば、中高時代、部活動や生徒会活動に力を注いでいました。自ずと部活動の運営で悩んだり勉学との両立に苦しんだりと、苦労も多くありました。そんな時でも先生は、決して私を甘やかすことなく、厳しさを乗り越えた先にある素晴らしい世界を教えてくださいました。また、苦労を共に乗り越える仲間がいました。ひとりでは出来ないことも、仲間が集まれば、何でも出来てしまう。その時の感動は今でも鮮明に覚えています。
 私は高校時代、横浜を訪れたことがきっかけで、「美しい都市を自分の手で創りたい」と都市設計者を志しました。ところが、大学入学直前の東日本大震災で、文明の儚さを目の当たりにしました。かっこいい街をつくることよりも、日本を始め世界中の命を災害から守りたい。今後は、地震を含む地盤災害の研究を行いたいと思っています。
 これからも多くの苦労はあるかもしれませんが、高水で学んだ人間性を原点に、人とのつながりを大切にして行けば、何でも乗り越えていけると確信しています。

小川 礼華 平成23年度卒業

小川 礼華 平成23年度卒業関西医科大学 医学部 在学

 医学部の受験は本当に厳しいものでした。現役時代、私は医学部のレベルには全然達していませんでした。浪人すればなんとかなるという気持ちがどこかにあったと思います。案の定、浪人が決まり、一から基礎を固めることにしました。成績も上がり、予備校内でも上位で、チューターからも大丈夫と言われ、安心していました。ところが、再び医学部には合格できず、もう一年浪人を覚悟することになりました。
 二浪目は気持ちを入れ替えて、勉強だけに集中しようと心に決めました。交友関係も広げず、朝も早く起きて勉強し、日曜もずっと勉強しました。受かる保証のない中で勉強を続けることは本当に恐かったですが、諦めなければやはり結果は出るのだと、今、実感しています。結局、高水での六年間が私を支えてくれていたと思います。
 私は将来、難病の子どもでも治せる小児科医になりたいと考えています。未来ある子どもたちの笑顔を少しでも守れるように、また、努力の尊さを伝えるために、これからもっともっと努力を続けたいと思います。

森田 隆太 平成18年度卒業

森田 隆太 平成18年度卒業東京理科大学 理工学部 土木工学科 卒業
JR西日本 勤務

 私は高水で過ごす中で、建設工事におけるものづくりに興味を持つようになり、土木工学科に進学しました。高水と土木は直結していないのに何故?と思うかもしれませんが、やりたいことが見つかるきっかけは様々です。中高時代に就きたい職業を具体的に決めるのは難しいかもしれません。しかし、だからこそ、高水で貪欲に学べと言いたいのです。
 高水の先生方は、教科ごとに特化し、たいへんユニークです。先生方と雑談するだけでも何かに興味を持つきっかけになると思います。また、高水で様々なことに触れ、様々なことを吸収していれば、自然と将来の方向性がわかってきます。
 私は今、鉄道会社で建設工事の仕事をしています。工事中も電車を運行させねばなりませんから、特に安全の確保が必要であり大変ですが、作ったものの上を電車が走る瞬間の達成感は何ものにも変えられません。今後も安全に気を配り、国民の皆さんが安心して乗れる便利で快適な鉄道機関の発展に貢献していきたいと思います。

星出 諒太 平成25年度卒業

星出 諒太 平成25年度卒業鳴門教育大学 学校教育学部 学校教育教員養成課程 在籍

 私は現在、中学校社会科教員を目指し、大学での学業に励んでいます。私が教師の道を選んだのは、高水在学中に素晴らしい先生方との出会いがあったからです。中でも、河田先生には本当にお世話になりました。先生からは授業を通じて日本史の面白さを教わりましたし、早朝課外や2次試験の面接対策など、最後まで指導していただいた結果、志望校に合格することができました。
 私は中高6年間ハンドボール部に所属していました。週末は練習や試合が多く十分な学習時間を確保できませんでしたが、そのことを言い訳にしたくなかったので、授業には真剣に臨み、宿題や小テストは決しておろそかにはしませんでした。時にはくじけそうになることもありましたが、受験期にはクラスの仲間と励まし合い、最後まで頑張り通すことができました。
 尊敬できる先生方や生涯通じてつきあっていける仲間と出会えたことは、何ものにも代えがたい私の財産です。高水で過ごすことができた6年間を誇りに思います。

米本 千夏 平成21年度卒業

米本 千夏 平成21年度卒業法政大学 国際文化学部 卒業
日本航空株式会社 客室乗務職 勤務

 「模擬国連に出てみないか?」先生よりいただいたその一言から、私の人生は変わりました。あれは、忘れもしない高校2年の夏です。模擬国連というのは、全日本高校模擬国連大会のことで、日本のスーパー高校生が集まり、割り当てられた国の大使になりきって国際会議を模擬で行うというものです。出場するためには、英語、日本語でエッセイを書き、選考を通過する必要があったのですが、先生の熱心なご指導により無事合格。
 初めての外の世界は驚きの連続で、こんなにも面白い学生たちがいるなんて!と思ったことを強く覚えています。そこでの人との出会いは私の受験時の大きな励みになりました。現在でも連絡を取り合っており、作年は、彼らと一緒に大手企業を巻き込んで、高校生が海外大学生との交流を図る、大きな教育プロジェクトを開催しました。
 今の私があるのも、あの時先生方が挑戦する機会を与えて下さったおかげです。生徒が成長できる場が高水学園にはあると確信しています。

永田 龍広 平成17年度卒業

永田 龍広 平成17年度卒業早稲田大学 教育学部 英語英文学科 卒業

 高水の一番の強みは、先生方の熱心な指導であると思います。中学校では、英語の弁論大会の練習に毎日付き合っていただき、好成績を残すことができました。また苦手だった古文も、先生が細かい質問にも丁寧に答えてくださったおかげで、好きになり成績が向上しました。こうした先生方の熱心な指導があったからこそ、今の自分があるのだと思います。
 また、中高6年間所属したソフトテニス部での活動も、いい思い出です。卒業後は、高水で培った語学力をさらに伸ばしたいと考え、英語英文学科に進学し、「英語習得とモチベーション」の研究に取り組みました。
 現在は門司税関の一員として、密輸の防止・輸出入品の審査や許可・関税等の徴収などに取り組んでいます。日本経済を支える貿易に携われる仕事に、とても大きなやりがいを感じています。これからも日本の貿易の発展と安全な社会の実現のために、努力していきたいと思います。

越智 友哉 平成22年度卒業

越智 友哉 平成22年度卒業神戸大学 理学部 化学科 在籍

 皆さんこんにちは。私はいま化学を専攻して学んでいます。将来は有機化学を研究して生活に関連あるものを研究・開発していきたいと思います。このように考えるようになったのは高水で過ごした6年間があったからでした。
 私が高水の6年間で得たものは仲間です。受験期のつらい時期を乗り越えることができたのも、さりげない時間を楽しく感じられていたのも、いつもたくさんの仲間がいてくれたからだと思います。つらく、苦しい時は励ましてくれ、また壁にぶつかり、立ち止まっている時は共に考え、乗り越えられるようにアドバイスをくれたりしました。時には良きライバルとして互いに切磋琢磨してきました。
 このような無二の仲間ができるのは、最も感性の磨かれる中高の6年間を同じ仲間と過ごすことができたからだと思います。中高一貫と少人数制が私にたくさんの仲間を作ってくれたのだと思います。ここで得た仲間は一生の宝物です。高水で6年間を過ごし、かけがえのないたくさんの仲間を作って下さい。

前田 悠輝 平成22年度卒業

前田 悠輝 平成22年度卒業大阪大学 外国語学部 外国語学科 英語専攻 在籍

 僕は高水の6年間を通して、多くの先生方や先輩、友人、ときには後輩達にも支えられながら、自分の好きなことや将来やりたいことを明確にすることができました。世の中には「進学校」と名のつく高校はたくさんあります。しかし、ただ良い大学に進学したいのなら、塾や予備校に行って勉強すればこと足りるはずです。
 本当の意味での「進学校」というのは、自分の好きなことに気づかせてくれ、将来のビジョンをはっきりさせてくれるような学校だと思います。その点、高水では先生と生徒の距離が近く、親身になって相談に乗って下さるので、安心してじっくりと自分の将来を考えることができます。
 僕自身、中学校時代から好きになった英語を、どのような形で自分の将来に活かすのかを先生方の助けも借りながら考え、英語教師という目標を掲げて進学することができました。今は生徒に英語を好きにさせ、「勉強をやらされるのではなく自らやる」ようにインスパイアする英語教育の実践を目指して勉強中です。

村上 千尋 平成23年度卒業

村上 千尋 平成23年度卒業山口大学 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 在籍

 出会いは大切だということを高水で過ごした六年間で実感しました。受験を乗り越え、夢であった検査技師という職業を目指して勉強できている今、私は高水で生涯の親友と生徒のことを親身になって考えてくださる先生に出逢えたことに、すごく感謝しています。
 検査技師は、人の命に携わる仕事のため、学年が上がるにつれて専門科目の授業が朝から夕方まであるという忙しい毎日を送ることになります。それだけ医療の中でもとてもやりがいのある仕事だと言えます。大学では細胞検査士の資格獲得のコースを選択することができ、将来は癌の早期発見に貢献していきたいです。
 辛い時を乗り越えられるのも、楽しい学生生活を送れるのも、支えてくれる人がいるからだと思います。光陰矢のごとしという言葉があるように、時が経つのは早く、過ぎ去った時間は返ってきません。出会いは一生の宝物です。出会いによって、いくらでも、どのようにでも人生は変わっていきます。勉強も友達関係も後悔することなく、出会いを大切にしながら夢に向かって勉強していきたいです。

筒井 知里 平成22年度卒業

筒井 知里 平成22年度卒業自治医科大学 医学部 医学科 在籍

 高水は岩国で唯一の中高一貫教育の私学です。中高一貫の私学である魅力を3つ挙げてみると、一つは、中学時から高校範囲の学習をし、ゆとりのある学習カリキュラムが組まれており、授業・宿題・学校行事の全てが将来に繋がることです。例えば、中学一年生全員が毎週提出する「新聞ノート」という高水伝統の宿題が契機となり、私は医師を目指すようになりました。
 二つめは、先生が長期間に渡って指導してくださるところです。私たちの学年は沖村先生が6年間担任を受け持ってくださいました。私たちの性格や成績などを熟知した上で、生徒一人一人に合った指導をしてくださるのはとても心強く、安心して学校生活が送れました。
 そして三つめは、目標に向かって頑張り合える友人に出会えるところです。これが一番の高水の魅力だと思います。高水でできた友人は私の一生の宝物です。今、高水の6年間のおかげで夢への第一歩を踏み出すことができたことに感謝し、将来は私を育ててくれた高水のある岩国市をはじめとする山口県の地域医療に貢献したいと思っています。

日高 綾音 平成22年度卒業

日高 綾音 平成22年度卒業岡山大学 医学部 医学科 在籍

 高水学園で培った「楽学」の精神が、卒後の今も私を支えています。すなわち、あらゆる意味での「学び」を楽しむこころ。 医師である両親の背中を見て育ち、漠然と「お医者さんになりたい」と幼少の頃より抱いていた私の夢が、「将来医師として働く」というはっきりとした目標へと変わったのが、ここ高水学園です。中高一貫教育であり、少人数制である高水学園の誇る魅力は、何といっても生徒同士や教師との親密度が高い点でしょう。6ヵ年を通じて見守り続けているからこそ分かる、生徒それぞれの夢や個性を先生方は十分に汲み取り、全面的にバックアップしてくださいます。また6年間共に過ごした仲間達との友情は、今こそかけがえのないものです。文化祭や教科外活動などにおいても学年の結束力は揺るぎ無いものでした。 医師になるという夢を叶えるためには、私はまだまだあらゆる分野において多くのことを学び、努力を続けなければなりません。いつまでも母校で培った「楽学」の精神をもって、次なる学びにチャレンジしていこうと思っています。

川神 正照 平成22年度卒業

川神 正照 平成22年度卒業立教大学 現代心理学部 映像身体学科 在籍

 僕が高水で過ごした六年間で精神的にそして身体的に身につけたものがあります。それは、自分で考え、悩み、そしてそれを実行することです。 これは、とても簡単なことのように思えるかもしれませんが、実はとても大変なことです。少し意識して自分を見つめてみると意外にもそんな簡単なことができていないことに気がつきます。いくら、快適な環境やすばらしい学習の場、最良の友に恵まれていたとしても、そのことに気がつかなければ、それを台無しにしてしまいかねません。それは、自分自身を台無しにしてしまうことです。しかし、焦ることはありません。たくさん悩んで、歩を進めては引き返し、時には涙し、時には顔いっぱいに笑顔を浮かべる。そのつどそのつど真剣に自分と向き合っていれば、おのずと分かってくるはずです。 僕自身、それらの経験が文字通り血となり肉となって今の自分を動かす原動力となっています。どうか日々変化する自分を恐れず、むしろ楽しんでください。高水での6年間をどんなものにするかは、あなた自身が決めることですよ。

赤尾 将吾 平成18年度卒業

赤尾 将吾 平成18年度卒業日本体育大学大学院 体育科学研究科 在籍
日本文理大学 柔道部 コーチ

 高水での6年間、私は、「文武両道」を目標に学校生活を送ってきました。部活動では幼少期から続けてきた柔道で日本一になるために、朝早くから夜遅くまで仲間たちと部活動に没投し、汗を流しました。その甲斐あって、高校3年生の時、念願のインターハイ優勝を成し遂げることができました。この時は、家族や友人、たくさんの先生方に祝福され、高水6年間の最高の思い出です。 その当時から将来は、柔道部の監督であった父の影響もあり、指導者の道に進みたいと考えていました。したがって勉強面でも、部活動の疲れで予習や復習ができない分、毎日の授業を大切にし、先生のおっしゃる一言一句を聞き逃さないように授業に取り組みました。 現在は、大学院でコーチング学を専攻し、スパーコーチャーを目指して日々精進しています。また、今期は日本文理大学で柔道部のコーチを任されました。夢への一歩を踏み出した今、これまで以上に努力していきたいと思います。

森弘佳奈子 平成23年度卒業

森弘佳奈子 平成23年度卒業お茶の水女子大学 文教育学部 芸術表現行動学科
音楽表現コース 在籍

 高水学園で過ごした6年間はとても有意義で充実したものでした。私は、塾にも行かず通信教育も受けずに、授業とそれに基づく自己学習だけで受験を乗り越えました。この高水学園で行われるのは、集中するだけで難関大にも対応できる質の高い授業です。これが第一志望に向かう私を支え続けてくれました。そして先生方はとても生徒思いで、分からないところや詳しく教えてもらいたいところがあれば個別で指導してくださったし、時間を惜しむことなく費やしてくださいました。 私は受験期もメリハリをつけ、授業中の学習に集中する一方で、積極的に学校行事や交友に関わり、学園生活を大いに楽しみました。6年間同じ環境で学ぶからこそ培われる先生と生徒の絆。そんな高水学園で中学・高校時代を過ごせたことは、とても幸せでした。 ずっと夢に描いてきたように、大学では音楽を総合的な視点から学びたいと思っています。将来に少しでも活かせるように、努力を続けていきたいです。

小田上典子 平成18年度卒業

小田上典子 平成18年度卒業山口県立大学 社会福祉学部 卒業
大竹市社会福祉協議会(社会福祉士) 勤務

 大学では主に地域福祉論と臨床心理学を学び、現在、念願であった社会福祉協議会で社会福祉士として相談業務に携わっています。高額を請求されてとても支払えない、といった医療費の相談、数日前から何も食べず所持金は0円、さらには自殺をほのめかす年金暮らしの高齢者…切迫した状況のなかで迅速かつ柔軟に支援策を導き出すよう努めています。制度によって貸付条件も給付対象も異なるため県や市、他機関と連携しながら、その人に最適な援助方法を探し出し支援しています。 地元の大学に進学し地域ニーズを学びたいという私の頑固なまでの夢を、高水の先生方は笑ってあたたかく見守ってくださり、さらには将来への足掛かりにと、ボランティアをはじめ市民の活動に触れる機会も多分に与えていただきました。地域の方々とともに過ごした時間は、間違いなく今の対人援助業務の土台となっています。 目の前の人の人生の一場面にかかわる日々、"福祉(ふくし=ふだんのくらしのしあわせ)"を相手とともに考え歩んでゆける専門職であり続けたいと思います。

西村 豊 平成15年度 卒業

西村 豊 平成15年度 卒業京都教育大学大学院 教職実践研究科 卒業
高水高等学校 勤務

 今年から社会科の教員として、高水学園の教壇に立つことになりました。教師として過ごす高水は、生徒として過ごした高水とは異なることも多く戸惑いますが、周囲の先生方の温かいサポートを受けながら日々頑張っています。  私が教師を目指すようになったきっかけは、高校生のときに日本史を担当してくださった先生との出会いでした。先生は、教科書や資料集をいっさい使用せず、チョーク1本を教室に持ち込み、流暢に日本史の授業を展開されていました。私たち生徒がどんな質問をしても的確に答えてくださいました。まるで、日本史辞典が頭のなかに入っているかのようでした。そんな先生の姿に強い憧れを抱き、いつしか私も教職を目指していました。その思いを胸に、大学では日本史の勉強に、大学院では教育学の勉強に取り組みました。  憧れの先生に少しでも近づき、生徒が「社会科を学んでよかった!」と思える授業を実践できるように日々研鑽を積んでいきます。

角田はるか 平成16年度 卒業

角田はるか 平成16年度 卒業明治大学 商学部 卒業
エン・ジャパン株式会社 勤務

大学では経営戦略論について学び、卒業後、求人広告会社に就職し、営業職に就いて2年が経ちました。人材を求める企業と、活躍の場を探す求職者とのマッチングを生み出すべく悪銭苦闘の毎日です。壁に直面することもありますが、高水や大学で純粋な気持ちで過ごせた日々があるから前向きに頑張ることができています。 原点といえる場所。これが、私にとっての高水学園です。どの先生も教え上手でキャラクターに富み、楽しく学ぶことができました。職員室もオープンな雰囲気なので、放課後などよく先生を訪ねていましたね。そして、素晴らしい友人達との出会い。親友らとは社会人になった今でも交流があり、折に触れ近況報告をしたりしています。 将来の夢は、家業の歯科医院の経営をサポートすることです。歯科医療の場にサービス業の経営観点を取り入れ、患者の方々により喜ばれる環境づくりに貢献していきたいと考えています。

竹田直人 平成22年度 卒業

竹田直人 平成22年度 卒業名古屋大学 経済学部 在学

高校生活最後の一年間、私たちを励まし支え続けた言葉がありました。
「向上心のないものは馬鹿だ」。これは夏目漱石の『こころ』に出てくる「先生」の言葉です。教室の後ろには、この言葉が大きく印刷されて貼りつけてありました。この言葉通り私たちの学年はみな意識が高く、切磋琢磨し合える仲間たちがそろっていました。
勉強面ではライバルでありながらも普段は協力しあったり、馬鹿騒ぎしたりできる、そんな友達に囲まれていたことが、受験という壁を乗り越えられた要因であり、高水で過ごした6年間で一番の喜びでもあります。
私の夢は法科大学院へ行き、司法試験に合格して敏腕の弁護士になることです。いつまでも母校で培った向上心を忘れずに自分の夢に向かって突き進んで行きます。Don’t look back!くよくよせずにいつまでも前を向いて自分の道を歩いている卒業した先輩たちに続き、私も自分の人生を謳歌していきたいものです。

松田直樹 平成22年度 卒業

松田直樹 平成22年度 卒業京都大学 理学部 在学

高水高校の魅力は、やはり「師弟親愛」の校訓に表されているように、教師と生徒、もしくは生徒間の親密さではないでしょうか。中高6カ年を通じて培われる信頼関係は、在学中だけでなく、卒業後も長く続いていくことと思います。また、高水出身の先生、高水一筋で長く教鞭を執られる先生も多く、学園の教育理念を深く理解しておられます。そのような先生方からご指導を頂くことで、私も心身ともに成長できたことを実感しています。「勤労実践」の理念の下、文化祭等に積極的に参加し、大きな達成感を得る喜びを学ぶことができました。
大学では生物と無機的環境との関係性を学びたいと考えています。地球温暖化が進行する現在、ヒト以外の生物がどのような戦略を使って危機を乗り越えていくのかに興味があるからです。
教育界も同様で、現状維持では長く続いていくことはできないと思います。現在、母校でも文化祭など、生徒が主体となって取り組めるよう改革が進んでいます。生徒と教師、学園全体で更なる進歩が続いていくことでしょう。

小林拓也 平成18年度 卒業

小林拓也 平成18年度 卒業北海道大学大学院 情報科学研究科 在籍

高水での6年間を一言で表すなら、「切磋琢磨」の一言に尽きると思います。自分にとって目標となる人やライバルと思える人と6年間過ごしました。ずっと同じ仲間と過ごすことは、互いの成長が見える分、常に自分の現状を見せつけられているようでなかなかシビアなものでした。しかし、そんな環境にいたおかげで勉強も継続でき大学受験という関門を突破できたのだと思います。
今年、情報エレクトロニクス学科を卒業し大学院へ進学しました。院では携帯電話の通信速度はこれまでの技術では限界があるため、近くにある自分以外の携帯電話との協調によって通信速度を上げる研究に打ち込む予定です。
今、街にあるものや自分の家にあるもの、自分が身につけているものなどは数えきれない研究から生まれた技術に支えられています。身の回りにあふれている無線技術、例えば携帯電話などに自分が関わった研究の成果などが活かされ、市民生活に少しでも貢献できたらと夢を描いています。

福多彩加 平成17年度 卒業

福多彩加 平成17年度 卒業東京外国語大学 外国語学部 卒業
外務省 勤務

「国際的な仕事がしたい」と思い始めて早10年。その思いを胸に抱きながら最後に行き着いた先が、今年の4月から入省することになった外務省です。そして、漠然と「広い世界」に憧れを抱いていた私の「夢」を「目標」に変え、そこにつながる大学へと背中を押してくださったのは、高水の先生方でした。
高水には「個」の力を伸ばす土壌があります。先生方は、私たち一人一人の個性を伸ばし、将来を見据えた指導をして下さいます。私も、東京外語大の難解な英語試験のために、毎日英語の先生に個人指導をしていただき、試験でも通用する力をつけることができました。
大学ではドイツ語や国際法などを学び、一年間のオーストリア留学が契機となり、日欧関係の発展に携わりたいと思い外交の道を志しました。
今年からは日本の外交官として、激動の国際社会の中で日本の立場を主張し、皆さんが安心して暮らせるような国と国との関係作りを目指して努力していきたいです。

黒瀬 喜子 平成15年度 卒業

黒瀬 喜子 平成15年度 卒業山梨大学 医学部 医学科 卒業
東京都立多摩総合医療センター勤務

今年の4月から医師としてのスタートを切りました。覚える事や勉強する事が多く忙しいですが、同期にも恵まれ、日々切磋琢磨の充実した毎日を過ごしています。大学では、3年生までで基礎医学、4年生で臨床医学を学び、5年生では1年間の病棟実習をさせていただきました。特に、3・4年生でのチュートリアル(小グループ学習)では、症例から鑑別疾患や必要な検査などを考え自らが学ぶという、考え方や勉強の仕方を身につける事が出来ました。IFMSA-Japanという医学生のNGO団体に所属し、日本や海外の医学生と交流することで視野も広げる事が出来たと思います。
思えば、黒柳徹子さんやマザー・テレサさんに影響を受け、医師になるという夢を抱いたのは中学2年の時でした。それから大学に入学するまで、高水の先生方には大変親身になってご指導していただきました。「努力し、諦めなければ夢は叶う」ことを高水で教えていただいたと思います。

河野 信吾 平成20年度 卒業

河野 信吾 平成20年度 卒業東京大学 理科Ⅰ類 在籍

私が、高水高校で学んだことの1つは、‘やるときにはやる’という心です。高水で出会った最高の友達に囲まれ、私はこの6年間、無我夢中に自分の目の前にあるものに熱くなれました。振り返ってみると、勉強、部活、運動会、文化祭と、高水には、自分から積極的に働きかけることで最高の思い出になるであろう出来事がたくさんあったような気がします。 幸いにも、私のクラスは、それらすべてのことに関して、みんなで心から盛り上がることができ、文字通り‘やるときにはやる’ということを実践していたと思います。その精神は、今の自分の心にも刻まれ、これからの人生において大きな武器になると思います。いつか、なにか大きなことをやるときが来たとき、その重圧や不安にもひるまず、精一杯前へ踏み出すことができるような人になりたいです。

兼森 葵 平成21年度卒業

兼森 葵 平成21年度卒業青山学院大学 法学部 法律学科 在学

“光陰矢のごとし”という諺のように高水で過ごした6年間は、あっという間でした。尊敬できる先生方や生涯大切にしたい友に出会い、UNESCOが主催するカンボジアスタディーツアーなどの貴重な経験もでき、沢山の思い出が詰まっています。 特に、スタディーツアー報告会では、「勉強できる環境に感謝して欲しい」というメッセージを少しでも多くの後輩に伝えることで、カンボジアで学んできたことを次に繋げることができ、達成感を感じています。それは進学後の「学び」への指針となり、同時に確かな自信として今の私を支えてくれています。 高水で学べたことに感謝です。この学校に来て本当によかったと思います。 これからの大学生活では、法学を学ぶ中で現代社会にある複雑な問題の解決への糸口を見極める力を身につけること、またできるだけ多くの人との出会いを大切にしていきたいので、その範囲が広がるように留学を視野に入れながら語学を学ぶことを目標に、日々精進していきたいと思います。

山岡将大 平成18年度 卒業

山岡将大 平成18年度 卒業防衛大学校 人文学部 人間文化学科 在籍

高水に入学すると、学校の勉強に興味がわかず、面白そうだからという理由だけで様々な資格取得に熱中しておりました。挙句、かつての先輩方が受けそうにない大学ばかり志望、合格通知の束を作りました。 こんな問題児が幹部自衛官になったら世間の常識がくつがえりそうだし、就職活動も性に合いそうもないし、ということで人生の大事を決めました。 高水時代はgoing my way、やりたいことだけやるような学生生活を送っていましたが、それを許してくれた先生方や、良くも悪くも私をけしかけ自信を持たせてくれた親友の存在。月並みかも知れませんがそれこそが高水の価値ではないかと私は思います。 正直「高水で何を学んだのか」という問に恐らく私は答に窮するでしょうが、「高水で何を得たのか」という問には自信を持って答えられます。 学校でしか学べない事など高が知れていますが、学校でしか得られない事は結構あるものです。何でも良いです、高水で何かを手に入れて下さい。

向井智昭  平成19年度 卒業

向井智昭 平成19年度 卒業広島大学 工学部第二類情報工学課程 在籍

みんなが言うことですが、高水では先生方の熱心なご指導を受けることができます。センター試験の後、国公立の出願校を決めるときに進路指導の宮本先生と担任の久永先生が親身になって一緒に考えてくださったり、二次試験対策として英作文や数学の答案の書き方などを個別に指導していただいたりしたおかげで、希望する大学に進学することができました。 また、中高の六年間を同じ仲間と過ごすことによりたくさんの友人ができました。皆各地の大学に進学したためなかなか会うことができませんが、帰ってくると必ず集う、互いにかけがえのない存在となっています。 私は現在、工学部の情報工学課程に所属してプログラミングやコンピュータの仕組みなどについて学んでいます。コンピュータは今ではとても身近な道具であるのでその仕組みは大変興味深く、その奥深さも楽しみながら勉強しています。将来は、パソコンのソフトなどを使う側ではなく作る側としてこの世界に関わっていきたいと思います。

寺嶋健太 平成21年度 卒業

寺嶋健太 平成21年度 卒業慶應義塾大学 経済学部 在籍

私は中高六年間サッカー部に所属していました。そのため放課後のハードな練習や、土日の練習試合などでまともに勉強時間をとれないまま日々を過ごしていました。しかし、勉強と両立できない限り部活をやる意味はないと思っていたので、授業は最大限に集中して受けました。そのおかげか受験学力や集中力が自然と身に付き、大学に合格することができました。 進路決定には相当悩みましたが、大学進学後は経済学を学び、将来は公務員になりたいと考えています。公務員が人の役に立つという意味では一番分かりやすい仕事ではないかと思うからです。できることなら地元に帰って県庁に勤め、地域の方々の生活向上に貢献して地元に恩返しすることが今の私の夢です。 大学で様々な人たちとの交流を通じて人間的にも大きく成長して、まさにいろんなところで”引っ張りだこ”になるようなビッグな人間になりたいと思います。

菊永将浩 平成8年度卒業

菊永将浩 平成8年度卒業神戸大学法学部 卒業 / 広島県庁 勤務

高水での6年間は、仲の良い友人や面倒見のいい先生たちと巡り合うことができ、とても居心地のよいものでした。今でもその中の何人かとは定期的な交流の機会を持っていますが、ここで培った人間関係が今の私を支えてくれているとも言えます。 私は大学を卒業後、一旦は国家公務員として法務省で働きましたが、広島法務局出向時に法科大学院で再び法律の勉強に打ち込む決意をし、退職しました。大学院に在籍した間、司法試験の勉強に力を尽くすことはできましたが、一昨年の11月からは今の職場である広島県庁に就職し、働きながら受験勉強に取り組むことになりました。これはかなりしんどいものでしたが、周りの人に支えられ、昨年合格しました。 私は今後、弁護士等にはならずに、法曹という資格を組織の中で活かせる仕事にたずさわり、社会に貢献してゆく道を目指したいと考えています。

江藤紅葉 平成16年度卒業

江藤紅葉 平成16年度卒業大阪大学外国語学部外国語学科ヒンディー語専攻 在籍

私は高校に入って文法を理解した事から英語が大好きになり、いつも英語の授業が楽しみでした。高校2・3年生の担任だった岡村先生の、基礎を固めるクラスと、片山先生の疾走感のある上級クラスのおかげで、英語力がぐんぐん伸びて行きました。受験シーズンには、国語の宮本先生と英語の岡村先生に、毎日放課後遅くまで、小論文の特訓をしていただきました。その勉強には、一人で感じる達成感とは別に、チームワークの喜びがありました。一つの事に向かって共に努力する楽しさを、先生方は共有してくださいました。 そして私は、高水で大切な友達を得ました。互いの個性を認め、尊重し、大切に想い合える仲間達です。学年の雰囲気も落ち着いていて、とても心地よかった事を覚えています。 大学では、ヒンディー語による劇団活動、吹奏楽、そして留学を通じて、チームワークや英語・ヒンディー語力、国際的な感覚などを身に付けてきました。現在は、それらの経験や語学力を生かして、多くの人々に貢献できる仕事に就けるように奮闘中です。

竹島 雅之 平成12年度卒業

竹島 雅之 平成12年度卒業東北大学 機械電子工学科 卒業 / 株式会社ジェイテクト 研究開発センター

雑談、部活、勉強。放課後は進学指導室(通称 秀小屋:片山秀夫先生から個人指導が受けられる)でひたすら英文読解。人生で一番多くのことを吸収していた6年間は本当に「楽学」のごとく楽しく学んでいたなぁと思います。 現在は設計、解析、実験のサイクルで、新しいものを創造し、評価する仕事をしています。行き詰ってもへこたれず、課題解決に向けて取り組む姿勢や上を目指す心は、高水で培われたものです。なによりも高水で学んだ、やり遂げた時の達成感は、自分を突き動かす原動力になっています。 私生活でも、子育てや地域行事へ参加など新しいことばかりですが、何でも楽しく学べるからこそ乗り越えられるのだと思います。仕事面から生活面まで、本当に最近つくづく感じるのですが、高水で学んだすべてのことが活かされています。 父も高水に通い、私も通い、やっぱり自分の子供も、高水のように楽しく学べる学校に通わせてやりたいと思います。

米澤 志織 平成15年度卒業

米澤 志織 平成15年度卒業慶應義塾大学 環境情報学部 卒業/ 三井住友銀行 勤務

私は「何かを極める」という目標を持って大学に入学しました。それは大学で水上スキー部に所属し、全日本学生選手権で個人・団体総合優勝という形で達成する事が出来ました。 この目標が叶えられたのは高水での6年間があったからこそです。先生は怖いの一言に尽きましたが、勉強には放課後も根気強く付き合ってもらい、時に熱を帯びた生活指導や厳しい助言も受けました。文化祭や体育祭の無謀とも言える企画を許可し、先生も私たちと一緒に作業に加わって下さいました。そこでの共同作業から皆で成し遂げる素晴らしさと最高の達成感を全身で学びました。 今は皆違う道を歩んでいますが、高水時代の友人は、思い出話に花を咲かせ私の原点を振り返らせてくれる大切な存在です。私はここで一生の友人と無性に会いたくなる恩師を見つけることも出来ました。 次は社会という一段と大きなステージで、自分が何を出来るのかを探し、「高水魂」でその目標に向かって全力投球していきます。

牧嶋恵子 平成20年度卒業

牧嶋恵子 平成20年度卒業同志社大学 社会学部 社会福祉学科 在籍

高水で過ごした6年間はかけがえのない友との出会いに始まり、日を追うごとに私たちの学年が一つになっていったように思います。特にそれを感じたのは高校生活最後の日のことです。卒業式が終わった後、先生方には内緒で計画していた歌のサプライズでは、最後に最高の思い出ができました。先生方への感謝を胸に、クラスの垣根を越えてみんなが一つにまとまった瞬間、本当に高水でよかったと思いました。6年間楽しいことも苦しいことも一緒に乗り越え、このように高水で育んだ友人との絆や先生方との関係は、私の大切な宝物です。 その他にも、私はユネスコ部でカンボジアへ行ったり、高校模擬国連や地域活動に参加したりたくさんの貴重な体験をさせてもらい、社会や人とのつながりを強く意識するようになりました。これからも行く先々で、人と人とのつながりを大切にしていきたいと思います。

廣田崇昭 平成11年度卒業

廣田崇昭 平成11年度卒業(上智大学経済学部 国土交通省航空大学校卒業/エアーニッポン(株)勤務)

天気の良い日、空を見上げてみて下さい。岩国の空には飛行機雲が東西南北に何本も走っています。岩国上空は飛行機が通る空の道、「航空路」になっているんです。高水に通っていた頃、何気なく遥かかなた上空を飛ぶ飛行機を見ていたら、中学3年生頃になるとパイロットになりたいという夢が芽生え始めました。
高校1年時の進路相談で、担任の先生にその事を打ち明けると、「航空大学校」という学校があると教えて下さいました。そこでいろいろと考えた末、語学力の向上と将来の仕事に備え、上智大学経済学部へ進学。その後念願の航空大学校に。2年間の厳しいフライト訓練を経て、現在はエアーニッポンに入社、副操縦士昇格の訓練を受けています。
私が乗務する飛行機ボーイング737は、日本国内を始め、アジアの近距離国際線を就航しています。あこがれを夢に、夢を現実にすること、高水には自分を満たすチャンスが溢れています。先生方の後押しと恵まれた環境を生かし、希望を持って過ごして下さい。

西橋麻衣子(旧姓:井上) 平成4年度 卒業

西橋麻衣子(旧姓:井上) 平成4年度 卒業(東京外国語大学 ロシア語学科 卒業/フジテレビ 勤務)

今では校長になっておられる片山先生は、およそ20年前、私の担任の先生でした。教室に入った瞬間から生徒を飽きさせない英語の授業は、生徒たちの絶大な人気を誇っていたのを思い出します。単なる受験英語にとどまらない、語学の楽しさを味わった私の当時の夢は「通訳」。「高水」は、「進学」や「将来」の話を、先生と生徒たちが気軽に相談し合えるそんな温かい空気のある学校でした。
結果としては、通訳にはなりませんでしたが、高水での6年間で学んだ語学は、卒業以来、常に私の大切なツールとして役立っています。
フジテレビでは、「料理の鉄人」や「トリビアの泉」などの番組及び、そのフォーマットを海外に販売する仕事を経て、現在は、朝8時のニュース情報番組「とくダネ!」のディレクターとして、「特捜エクスプレス」という企画コーナーを担当しています。
中学、高校の6年間は、未来の自分を支えてくれる大切なひととき。自分の得意なものを一緒に見つけて伸ばしてくれる先生や、切磋琢磨する友人を見つける場所として「高水」を選んでよかったなと思っています。

杉村禎昭 平成11年度 卒業

杉村禎昭 平成11年度 卒業(名古屋大学 農学部 応用生物科学科 卒業/現在 名古屋大学大学院 生命農学研究科 応用分子生命科学専攻 博士課程後期3年 日本学術振興会特別研究員(DC1)

私は現在、大学院でバイオテクノロジー関係の研究に従事し、実験三昧の日々を過ごしています。
研究は本の上での勉強とは違い、アイディア次第でまだ誰も知らない最先端を突き進むことができるという点で、非常にエキサイティングなものです。しかしその反面、研究にレールがありませんから、うまく行かない事もあります。寧ろ失敗することが殆どです。
それでも、私がこれまで研究を続けてこられたのは、高水での6年間があったからです。今でも愚痴交じりの自棄酒に付き合ってくれる親愛なる悪友達、先生方から賜った数々の格言、生物学の面白さ・知ることの楽しさを教えてくれた授業、それらに支えられて今の自分があるのだと認識しています。
今後も、高水で得た『克己』の精神を胸に日々精進していきたいと考えています。

由川雅恵 平成14年度 卒業

由川雅恵 平成14年度 卒業(九州大学 法学部 卒業/岩国市役所 勤務)

私は、中高時代の大切な時期を高水で過ごせて本当に良かったと胸を張って言えます。高校受験がないので、将来やりたいことについてじっくり考える時間があり、中学時代からその目標に向かって具体的な準備を始められる環境が整っています。
私はぼんやりですが、人の“幸せ”に貢献できる仕事がしたいと考えるようになり、それを実現させるツールの一つである法律を学ぶことにしました。
進学した当初は国際関係やグローバリズムに関心がありましたが、今後はむしろ日本の地方政治に取り組むべきことが多いと気づきました。そこで、大学では行政法を専攻し、地方自治を学ぶうちに地域社会の抱える課題に真っ向から取り組んでみたいと考えるようになりました。
人が安心して暮せるという“幸せ”に公務員という職業を通して貢献していきたいと思います。

中山 貴紀 平成19年度卒業

中山 貴紀 平成19年度卒業(大阪大学 基礎工学部 システム科学科 在学)

入試直前演習の時のこと、「中山、勉強は楽しいなぁ」知らなかった表現を辞書で調べながら、英語の片山先生が笑いながらおっしゃった言葉は印象的でした。
自分の思いどおりにならないとすぐに投げ出してしまうことが多かった私でしたが、あの言葉が忘れられず、大学入学後は自分なりの勉強の楽しさを見つけたいと思っています。
中学時代、思えば大学を意識して初めて耳にした大学が「阪大」でした。その後紆余曲折はありましたが、工学の基礎を学んだ上で、ものづくりの原点から機械工学の本格的な勉強に取り組める基礎工学科は最上の選択であったと思います。
将来は、新しいモーターを開発して環境にやさしいクルマの製造に携わりたいと考えています。人の役に立てるエンジニアめざしてがんばります

石川 剛 平成5年度 卒業

石川 剛 平成5年度 卒業(山口大学 医学部医学科 卒業/山口大学医学部消化器病態内科学(第1内科)入局後 現在 米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)留学中)

「将来、医師になります(小学校の卒業文集の結びの一文)」と高らかな目標を掲げ、それを実現すべく高水学園の門をくぐったのが昭和63年春。良き悪友たちと共に学び共に戯れ、そして良き師から叱咤を受け続けた6年間は、今の自分の礎となる貴重な日々でした。
医師になって8年。学位取得後、現在は米国国立衛生研究所に留学し肝臓病治療の発展を目指して日夜研究に没頭しています。帰国後は再び臨床現場に復帰し、病気と闘う患者に自分の一生を捧げる覚悟です。
睡眠よりも食事よりも、病院内を忙しく駆け回っている瞬間が最も好きで、そんな自分が一番格好良いと思います。12歳にして夢見た現在の仕事は、紛れもなく私の天職となりました。人生前半の目標に到達した今、また新たなゴールを設定して日々邁進していきたいと思います。

森本博貴 平成13年度 卒業

森本博貴 平成13年度 卒業(早稲田大学 理工学部 機械科 卒業/マツダ株式会社 勤務)

私の現在の仕事は自動車用エンジンの開発です。 開発にあたって、エンジンの性能(出力、燃費など)を評価していますが、なかなか一筋縄にはいきません。 しかし、難題を乗り越えたときの喜びは大きいし、何より自分が開発したものが商品化される、ものづくりの楽しさを感じられる仕事と思っています。
現在の私を支え、頑張れる源には、高水で得た友の存在があります。 青春真っ只中の6年間を一緒に過ごした友の存在があるからこそ、今の私があると思います。 そして、そんな仲間を見つけられた背景には、高水の校風があると感じます。 学生時代の思い出は数え上げると切りがありませんが、就職した今でも何ものにも代えがたい印象的なものです。
「環境が人をつくる」と言っても過言ではありません。 高水で学ぶ後輩諸氏も素敵な学生生活を送り、よい仲間や機会に巡り逢ってほしいと思います。

治田 倫孝 平成18年度 卒業

治田 倫孝 平成18年度 卒業(宮崎大学 医学部 在学)

今にして思えば「医師」という職業をはっきりと意識しだしたのは、高校生になってからでした。
中学生の時は「獣医」、小学生に至っては「工学系」の職業だった気がします。小学校では、ほぼやらされるように勉学を続けていましたが、そのお陰で中学・高校の勉強習慣がつきました。
あの辛かった「継続」の日々がなければ、夢を医者へと転向させることは不可能だったように感じます。結果がなかなかついて来なくても、努力に対する報酬が少なくても、最後にそれらのことは自分へと還ってくるのです。辛く、大変でしたが…みなさんも、ぜひ「継続の力」を味わってください。
自分は今、大学ですべてが新しい生活を送っています。
専門学、サークル活動に、新たな友との出会い…、自分の人生、まだまだこれからだと感じることができました。人の力となれる医師になるため、これからも「継続の精神」を忘れないでいようと思います。

光廣 成史 平成9年度 卒業

光廣 成史 平成9年度 卒業(早稲田大学 商学部 卒業/ 公認会計士・あらた監査法人 TICE 勤務)

高水での思い出のうち最も印象深いことは、やはり良い先生方、友人たちに出会えたことだと感じています。
特に、高水で出会った友人とは大学時代にも頻繁に交流を重ね、自分たちの将来について真剣に語り合うことも度々ありました。
そんな議論を繰り返す中で、自分の将来にとって強みとなる専門知識を身につける必要があると感じ、大学で会計学を専攻していたこともあって「公認会計士」の道を選びました。
公認会計士は、法令等に基づき上場企業等の財務情報を監査することにより、投資家等の利害関係者の保護を図る経済社会にとって不可欠な存在で、非常にやり甲斐があります。
また国内だけに限らず、外資系企業も担当でき様々な人々に出会えるのも、この仕事の魅力の一つです。
高水を目指す皆様、将来の「自分の夢」を実現させるための大切な第一歩を、ぜひ高水で踏み出してください。期待しています。

家本 了誌 平成9年度 卒業

家本 了誌 平成9年度 卒業(国際基督教大学 大学院 行政学研究科 修了/社団法人海外環境協力 センター 勤務)

私の父は高水六年制の一期生で、当時の父の担任や部活の顧問、何人かの先生は私が在学中も現役でした。入学当初から、しきりに「君のお父さんは~だった」的な話が自然と起こり、先生を通じて父の青春時代を知ることとなりました。
こんな雰囲気も手伝って、もともと好奇心旺盛な性格の私は在学中、様々なことにチャレンジすることができたのです。
学級委員をはじめ部活の主将、生徒会会長等を務めたことで高水での6年間はとても意義深いものとなり、特に体育祭や文化祭の企画立案等で級友や先生と放課後遅くまで議論した生徒会での経験は、現在も私の中で生き続ける「大きな財産」となっています。
私の例のように親子二代にわたり同じ先生のお世話になるような環境は、高水の大きな魅力だと思います。
また先生方は、アンテナをしっかり立てて様々な情報を積極的に収集し、その教育はいわゆる「田舎の時代遅れ」の教育とは、まったく違います。

松原 愛枝 平成7年度 卒業

松原 愛枝 平成7年度 卒業(津田塾大学 学芸学部 卒業/ 三井海洋開発株式会社 勤務)

現在、私はFPSOと呼ばれる浮体式海洋石油・ガス生産設備の設計、建造、リースなどを手がける会社に勤めています。受注したプロジェクトのコスト管理や、プロジェクトチームの事務的サポートが主な仕事です。
当社のお客さんや下請会社は海外の会社が多く、英語はコミュニケーションの道具として必要不可欠です。私が高水で過ごした6年間で唯一真面目に勉強した英語が、今ここで確実に役立っています。
先輩として皆さんに伝えたいことは、将来やりたいことについて今から考え始め、具体的な目的を持ちながら学校生活を送ってほしいということです。「しっかりした目標」があれば、あとはそれに向かって進めばいい。ぼんやり学校生活を送るより、毎日が何倍もおもしろくなると思いますよ。
中学・高校時代は広い分野について学び、知識を深められる大切な時期です。高水で、そんな人生の大切な6年間を、大いに充実したものにしてください。

(京都大学 工学部 卒業/ ポリプラスチックス株式会社 勤務)

(京都大学 工学部 卒業/ ポリプラスチックス株式会社 勤務)(京都大学 工学部 卒業/ ポリプラスチックス株式会社 勤務)

高水在学中に得た宝物は、生涯の友である同級生や個性的な先生方と「知己」を得たことです。
卒業後20年以上が経ち、離れた土地で暮らしている私ですが、高水での経験は今でもかけがえのない心の支えとなっています。「百尺竿頭さらに一歩せよ」という言葉も宝物です。ある先生と同級生有志で集まり、お寺で座禅合宿した際に住職様から教わりました。「百尺の竿を上りつめる努力の後、さらに一歩飛躍するために力を尽くせ」という意味です。
現在は耐熱プラスチックメーカーに勤務し、研究開発部門に10年超在籍後、知的財産部配属となりました。
基礎研究や多くの製品開発に携わる機会がありましたが、不断の努力、飛躍の重要性を実感し、今は知財活動でも「百尺竿頭」を噛み締めています。
これからも高水魂を忘れず、日々精進していきたいと思っています。