中高一貫(六年制普通科)

6ヵ年一貫教育

アクティブラーニングと志の教育

アクティブラーニング(AL)型授業

本校では、「わかる」ことが「うれしい」「楽しい」をモットーにAL型授業をすべての教科で実践しています。
では今なぜ、新しい授業形態が求められているのか。
明治維新以来最大の教育改革が「高大接続改革」として目前に迫っています。
その具体的施策は、「センター試験」に代わる2つの新テスト「高等学校基礎学力テスト」と「大学希望者学力評価テスト」の導入によって図られようとしています。
もちろん「高大接続改革」を大学入試改革から始めようとするには訳があります。
それは、「知識はあっても行動に結びつかない」というペーパーテスト至上主義のテスト文化を、一気呵成に国際標準の「アクティブ・ラーニング」に改めるためです。
現状の日本の教育を根底から作り直さないと、日本は世界の趨勢から置き去りにされ、一気に凋落してしまう、もはや偏差値教育では社会の変化に対応しきれないという認識があるからです。

日本人の課題を知ろう!

世界・日本の現状と将来の課題
世界の課題 国内(日本)の課題

①グローバル化が進む社会

●グローバル化の中で多国籍企業が国境や人種・宗教を超えて経済合理性の元で世界中を移動し、拡大していく
→その中での共通語は「英語」になっている

②科学技術の爆発的な発達

●工業・科学・医学、特にコンピューターサイエンスの爆発的な発達により、近い将来には人工知能(AI)が人間の知能を超えると予想されており(※)、今後人間の職業がコンピュータによって代替されると言われている
※1:2045年にAIが人間の知能を超える(シンギュラリティ)と予想されている

●また、2030年頃までには現在は存在しない職業が数多く生まれ、今の子どもたちが大人になる頃には過半数が新たな職業に就くと言われている。

③人口減少・少子高齢化

●2048年には1億人、2060年には8000万人を下回る予想
※出店:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年)」 2060年の予想は出生率[低]×死亡率[高]の予想

●20~64歳の「現役世代」が減少、少子高齢化が進み、2060年には高齢者1人に対して現役世代1.2人という「肩車社会」の到来(今までは「新興型社会」)

④日本人1人あたりのGDP減少

●OECD(経済協力開発機構)加盟国34か国中、日本は20位で主要7か国中では6位。日本全体で見ると現在の500兆円から2060年には250兆円まで半減する見込み
人口減少国家において、一人ひとりの労働生産性の向上が求められる
※出典:IMF”World Economic Outlook Database(2016)”

⑤経済格差の二極化=教育格差の拡大

●日本では貧富の差が顕著になり、それが教育の格差を生んでいる。近年では経済格差が教育格差に直結し、固定化されている。

⑥子どもたちの意識・意欲・能力の低下

●承認や成功体験の欠如による自己評価の低さが、日本の教育問題の根底にあり、その意識の変革が最も重要と言える。

子どもたちを待ち受ける未来

近い将来の職業や仕事、労働に関する予測

情報通信技術の発展を背景としたグローバル社会の形成や、人工知能の発達、急速な人口減少と少子高齢化。著しいスピードで、今も社会は動き続けています。
しかし、グローバル化とか少子高齢化とかいうと、今から社会全体が次第に変化していって、社会が大きな潮流に巻き込まれていく感覚ですが、実はもっと身近なところで深刻さを増して、新しい時代は確実にやってきます。
しかもそれは、親の世代が想像しがたい社会であり、親の世代の価値観では対応不能な世界です。

いわゆる「会計士」という仕事でも、各企業の帳簿記入をはじめとした基本的作業、税務申告などの定型的な業務は失われる。
機械が担える税務申告や監査業務だけではなく、リアルタイムの会計データによる企業の意思決定、事業での重要な意思決定につながる部分での専門性のあるアドバイスができるかどうかが、今後、生き残る会計士の必須条件となる。

最新の未来予測によると、現在、20歳未満の世代が社会の中心となる2045年には人工知能が全人類の知識を超え、その過程で現在ある仕事の半数がなくなると言われています。
さらに2060年には、日本の生産年齢人口は著しく減少し、GDPが激減すると予測されています。
そういう世界の到来に際して、教育ができることは何か?

“これから”を生きる子どもたちは、経済の混乱や資源の枯渇、温暖化など、様々な地球規模の課題に向き合っていかなければなりません。また、世界の多くの企業が生産拠点を労働コストの低い東南アジア諸国に移す中で、日本の国際競争力を向上させるために、「グローバルな人財」「付加価値の高い人財」としての資質が一人ひとりに求められることとなります。

2020年、新しい入試制度が始まる

中央教育審議会は、現在の大学入試センター試験を廃止し、2020年度より新しい大学入試制度を導入するという答申を出しました。知識偏重の評価を抜本的に見直し、受験生の能力をより多面的に評価するとともに、知識の活用力を重視したものへと移行します。

新しい入試制度のPOINT

  1. 「知識重視の評価」から面接や集団討論、高校での活動実績を評価する人物重視の評価へ。
  2. 「筆記試験のみのテスト」から”知識や技能をどう活用して課題を解決するか”を問う教科横断型の問題へ。
  3. 「英語は読む・書くが中心」から4技能(読む・書く・聞く・話す)を総合的に問う問題へ。
    さらに、
    TOEFLや英検等の外部試験の結果を入試特典に換算する評価へ。
  4. 国公立大学の二次試験は、活用力を試す記述式の問題へ。

 

今まさに2020年の大学入試改革を起点とした教育再生への取り組みが急速に推し進められています。
そして、大学入試が変われば、高校での教育、入試が変わります。高校入試が変われば、中学校・小学校での教育、入試も変わります。
これらの社会・教育環境の動向を的確に捉えることが重要となります。

「夢を叶える」から「志を遂げる」ための教育へ

子どもたちが生きてゆかねばならない未来社会を想像し、私たちは彼らが生き抜くための知識やスキルを身につけさせる教育を実践していきますが、そこには、忘れてはならない大きな前提があります。

1.平和と環境

争いのない自由と平等な社会は、国際紛争を根絶した安心安全な生活を保障できて初めて生まれるものです。また、豊かな自然環境が豊かな生活の基本条件ですから、地球環境を維持し保全していくことは私たち全員に課せられた義務ということができます。

2.幸福の追求

20年後、今はまだない新たな職業に就けたとしても、つまり、夢は叶えられたとしても、人は幸福にはなれません。夢を叶えようとする過程は、充実した日々を送るための条件かもしれませんが、叶ってしまえば、後はどうなるのでしょう。つまり、夢とは多くは個人的な満足を得るための、つまり内向きの1点に過ぎないのです。
これに対して、志のベクトルは、社会や他人へ、つまり外向きの線として理解できます。例えば、医師となることは「夢を叶える」ことですが、ではいったい、医師になって何がしたいのか。医師という職業は、あくまでも「志を遂げる」ための仕事でしょう。医師になりたいと思う人は、例えば重い病気を治して消え入りかけていた命を救い、患者を再び幸せにしたい、そういうことを生きがいとして生きていきたいわけです。お金の儲かる職業だから、贅沢ができる職業だから医師になりたいとしたら、そこで、夢は本当に終わってしまいます。つまり夢は志につながるものでなくては、人を幸福にはしないと考えるわけです。高い志を掲げて、そのために人生を生きてゆく。その人生は「志を遂げる」ための人生となり、歴史のある人生です。

教育とは、一時的には「夢を叶える」手助けをするためのものですが、もっと長い目で見たら、生涯にわたって、その人間が「志を遂げる」ための精神と心を育んでゆくためのものです。
そういう意味で、一生学び続ける姿勢や人間的に成長・向上することの大切さをこれからの教育の原点におかなくてはなりません。