学校紹介
校長挨拶
高水の学びの精神 楽学
学ぶことが本当に楽しいのは、「仲間」がそばにいて、一緒に学ぶことができるから。
本学の誇りは、「楽学」の精神によって培われた生徒と生徒、生徒と教職員との強い絆づくりに心を砕いてきたことです。
「楽学」は、高水と関わりを持ったすべての生徒と教職員の、生涯にわたる合言葉であり、愛校心のシンボルです。
本学は明治31年に私立高水村塾が創設されて以来、昭和29年の岩国転出を経て、今日まで124年の歴史と伝統を積み重ねてまいりました。
その間、建学の精神である「徳性の陶冶」のもと、校訓「師弟親愛」「堅実明朗」「勤労実践」を掲げ、いつの時代においても社会に貢献できる人材を輩出することに努め、現在では3万人余りの卒業生を送り出しています。
今後はさらに、私学ならではの特性や独自性を生かし、価値観の多様化した現代社会をしなやかに生き抜く力を養い育てる教育を続けてまいります。
高水高等学校 校長
髙田 美樹
「子どもたちの未来へ」
「中国新聞SELECT 令和5年3月17日掲載」
学校という集団生活の場では、子どもたちは皆と同じであることに安心するようですが「同じでなければならない」と思うと大変息苦しく、また、人と比べることにより、自分に自信が持てなくなる生徒も見受けられます。しかし、人の個性は様々ですし、可能性は無限です。
さて、高水高等学校は山口県岩国市にある唯一の全日制私立高校です。創立125年、建学の精神「徳性の陶冶」を礎に3万人を超える生徒がこの学舎を巣立っています。校道には高水のシンボルとも言える「楽学」の石碑があります。「楽学」とは、『論語』の一節に由来する言葉で、本校の教育精神になっています。私自身校長として、「楽学」の言葉の通り、生徒と共に楽しく学び続ける姿勢を忘れることなく、生徒の好きなことや夢への挑戦が後押しできるよう日々努めています。
現在、混沌とした時代を生きる子どもたちが学校で身につけるべきことはたくさんあると思いますが、私は自分で決めて行動する力を大切にしたいと思っています。大人もそうですが、子どもにとって経験は財産です。実体験により、既に自分の中にある「強み」に気付いた時、人は自信に満ちた表情になります。「強み」を磨き、実生活で発揮するこが、生きる力につながると信じています。
また、私は生徒に対する言葉を選ぶように心がけています。発する言葉は、人の考え方や行動に大きく影響するからです。そのため、この言葉かけを皆で意識して、今まで以上に元気な学校にできたらと思い、今年度はペップトーク研修を行いました。「背中を押すプラスの言葉かけ」を自分にも他人にも、学校や家庭で実践する大切さを痛感しました。
この数年で、学校は大きく変わりました。今まで「普通」と思い込んでいた日常は現在もなお変化し続けています。千変万化する未来を生きる子どもたちが、明るく元気に社会を担って行けるよう、これからも生きる力を育む教師であり続けたいと思います。
高水高等学校・同付属中学校 校長 髙田美樹